school days : 105

エックス、出会う
中学生だった頃に比べれば格段に外出するようになったとはいえ、エックスは基本的に外出しない。このご時世だ、必要な物はほとんど通販で手に入れている彼にとって、外出するのは非常に億劫なことだった。そしてそれだって、幼馴染のワイにせっつかれてようやく重い腰を上げるくらいなのだ。ただ、基本的にということはもちろん例外もあるわけで。エックスは今現在、本屋の中にある少女コミックのコーナーに立っていた。

(まったく、ワイちゃんも人使いが荒いよな)

将来は、スカイダイビングのインストラクターになりたい。いつからかそう言うようになったワイは、高校を卒業したらスカイダイビングの専門学校に通うつもりらしい。その夢を叶える為に、彼女は色々と努力を重ねているのだ。そんな彼女は、今日も今日とてスカイダイビングのクラブに行っている。人数が少ない小規模なクラブな上に電車で2時間もかかる程の距離らしいのだが、それでも今から習えるんだからありがたいと言って、張り切って出かけたのだ。
何とも嬉しそうに笑うワイを思い出したエックスは少し照れ臭さを覚えながら、さっさと用を済ませてしまおうと目当ての本を本棚から探し始めた。探しているのはある少女漫画の最新刊だ。もちろんエックスが読むわけではない、ワイに「代わりに買って来て欲しい」と頼まれたから探しているだけだ。最初は「面倒だから嫌だ」と断ったエックスだけれど、結局押しきられてしまったのだ。頼まれたとはいえ、男の自分がこんな場所にいると思うとどうにも居心地が悪かった。早く見つけてしまいたいエックスは素早く本棚に目を走らせるが、生憎ワイに告げられたタイトルの本はそこにはなかった。ワイによると今日発売されたばかりらしいのだけれど、もう売り切れてしまったのだろうか?エックスは知り合いに見つかるかもしれないという不安を抱えながらも、もう一度探してみようと本棚の端に目線を戻した。もしかしたら、自分が見逃しただけかもしれない。

「あ、エックスだ!」

後ろから突然声をかけられたエックスは、一瞬だけ固まったものの振り向くことはしなかった。声の高さからして相手は女だろう、だが今の声はワイの声でも、幼馴染の1人であるサナの声でもなかった。真面目に授業に出るようになってからはいくらか改善されたのだけれど、それでもエックスは基本的に人間嫌いなのだ。そんな自分に、しかも親しげに話しかけて来る女の知り合いなんて、本当に数える程しかいない。

(……ああ、あの子か)

消去法で後ろにいる人物が誰なのかを悟ったエックスは、しかしそれでも振り向かなかった。もしかしたら、後ろにいる人は別のエックスさんを呼んだのかもしれない。……そうだ、きっとそうに決まっている。”エックス”なんて、よくある名前ではないか。

「エックス!ねえ、エックスてば!」
「おい、ちょっと……!」

しかし、エックスのそんな希望は虚しくも呆気なく砕かれる。その人物によって、くるりと無理やり振り向かされたのだ。

「……やっぱりエックスだ。もう、何でマチエールを無視したの?」

”マチエール”と書かれた名札が付けられたエプロンを着ている彼女は、そう言いつつもにこにこと笑っている。どうやら、彼女は気分を害したのではないらしい。しかしエックスにとってはそうではなかった、何しろ自分が今いる場所は少女漫画のコーナーなのだ。そんな場所にいるところを知り合いに見られてしまった気恥ずかしさで、彼女と目を合わせないまま仏頂面で答える。

「……オレじゃなくて、別のエックスさんを呼んだのかと思ったんだよ」
「マチエールの知り合いに、エックスは1人しかいないよー。マチエール、エックスに会えて嬉しい!会うの、久し振りだね?」

マチエールは、それは無邪気に笑っていた。そんなに釣られて、仏頂面だったエックスもつい笑みを浮かべる。先程までは知り合いになんて会いたくないとばかり思っていたのだけれど、彼女があまりに無邪気に笑う所為なのか、そんな考えはどこかに行ってしまった。まあいいかなんて思ったエックスは、マチエールとようやく視線を合わせる。

「……そうだね。キミ、ここでアルバイトをしてるのか?」
「うん!えっとね、この春から始めたのよ。で、ちょうどこれから休憩に入ろうとしてたところなの。……エックスは今大丈夫?マチエールは休まなくても平気だけど、出来ればあなたと話したいから」
「オレは別に急いでないけど…」
「良かった!……マチエール、もう17歳でしょう?今の施設には18歳までしかいられないから、自立する為にお金を稼いでるんだー」
「そうか……。マチエールも頑張ってるんだな」
「ここの他にも色々アルバイト先を自分で探してみたんだけど、クロケアに相談したら”一番まともそうなここの本屋にしろ”って。何か怪しいっていうか、危なそうな内容だったみたい。マチエール、またクロケアに助けられちゃった……」

クロケアというのは児童養護施設の管理人の名前だ。親の愛情を満足に与えられずに育った子供を保護していて、親に虐待されたと言うマチエールもクロケアが運営する施設で暮らしているのだ。どうやって調べたのかは知らないが、引きこもっていた頃にエックスも彼から手紙を何通か受け取ったことがあった。”うちの施設に来るか?”と、手紙で誘われたこともある。

「マチエールは、クロケアさんが今でも好きなのか?」
「うん!世界で一番好きだよ。だってクロケアは、マチエールに怖いことしないもん」
「……そっか。顔は怖いけど、オレもクロケアさんはいい大人だと思う」
「え?そうかな、クロケアの顔ってそんなに怖い?マチエールはクロケアの顔見るとすごくホッとするけどなー」

不思議そうに首を傾げたマチエールには言わないものの、クロケアは”児童養護施設の管理人”という職業より”不良の親玉”という立場がしっくり来るとエックスは思っている。だけど同時に、彼は面倒見が非常にいい性格をしているということもちゃんと知っているのだ。結局クロケアの誘いを受けることはなかったけれど、もしエックスがクロケアの施設に入ることになっても彼は最後まで面倒を見てくれただろう。

(マチエールには悪いけど……。初対面では絶対勘違いされるよな、職業。実際トロバ達も最初はクロケアさんを怖がってたし)

あれは、エックスが外に出られるようになってから少し経った後のことだった。幼馴染5人組のまとめ役であるワイの一言がきっかけとなって、エックスはクロケアが運営している施設に顔を出す羽目になったのだ。一部の例外を除いて”大人”というものに不信感を抱いていたエックスは最初は抵抗したものの、結局は施設を訪ねることになってしまった。「こんなに親身になってくれたんだから、クロケアさんに会いに行ってみようよ」とワイは言って聞かなかったし、ちょうど遊びに来ていたサナとティエルノとトロバが「行ってみたい」と声を揃えたことも大きかった。そんなこんなでクロケアと初めて顔を合わせたのだけれど、彼の顔を見るなりサナ達3人は顔色を変えてしまった。クロケアの顔を見ても怖がらなかったのは何事にも物怖じしないワイだけで、エックスだって密かに恐怖を覚えてしまったくらいなのだ。
しかし、その恐怖は他でもないクロケア自身によってすぐに払拭されることとなった。自分が外に出られるようになったことを知ったクロケアは、その強面を嬉しそうに歪めたのだ。あの日のことを思い出したエックスは口角を上げた、ちなみにマチエールと出会ったのもその時だ。

「う~ん、そういえばサナも最初は怖がってたねー。マチエールはそんなこと絶対に思わないけど」
「そりゃあ……キミはそうだろうね。でも、やっぱり怖がる人もいると思うよ」
「そっか……」

クロケアが怖がられることに心を痛めたのだろう、少しだけマチエールは俯いてしまった。その様子を見て、エックスは自分の発言を後悔した。少し言い過ぎたかもしれないなんて内心で呟いて、冷や汗をかく。

「マチエール、ごめん。オレ……ちょっと言い過ぎたかも」

そう告げると、マチエールは顔を上げた。彼女は相変わらず笑っていたけれど、その表情にはどこか陰りが見えた気がした。

「ううん、エックスが謝ることなんてないよ。クロケアもね、自分でたまにそう言ってるし。……でもマチエールはね、その度に好きだよって言うの。この前は”結婚したいくらい好き”って、初めて伝えたのよ」

マチエールの爆弾発言に、エックスは大きく目を見開いた。彼女がクロケアを好きだということは当然知っていたけれど、まさかそういう意味で”好き”だとは思わなかったのだ。てっきり親子愛に似たものだと思っていた。

「……マチエール。クロケアさんと結婚するって、本気で?」
「うん。マチエール、今17歳でしょう?もう結婚出来る歳、だよね?」
「うん、まあね……」
「でも、クロケアは中々”いい”って言ってくれないんだー。最初にそう伝えてから、もう数え切れないくらい”好き”って伝えてるのに」
「そりゃあそうだろ。自分だけじゃなくて、マチエールの人生にも関わることだし。クロケアさんだって驚いてたんじゃないか?」
「うん、びっくりしてたよー。”考え直せ”とか”恋愛感情と錯覚してるだけだ”とか、いろいろ言われた」
「……それで、マチエールはどうするんだ?」

もしかしたら、マチエールは好きな人に振られてしまったのかもしれない。彼女の心の傷を広げる結果になるかもと思ったものの、エックスは結局尋ねたいという気持ちを抑えられなかったのだ。だけどマチエールは泣き出すこともなく、にこにこと笑みを見せながら、宣言するように「頑張るよ」と言い切った。

「だって、マチエール……。クロケアが大好きだから。パパとママがくれなかったものを、クロケアはくれるの。……たくさんたくさん、くれるから」
「……そっか。そう簡単にはいかないだろうけど、上手くいくといいな」
「ありがとね、エックス!……ところで、今日はワイはいないんだー。珍しいね、いつも一緒にいるのに」

クロケアの影響なのか、マチエールは自分とワイのことを恋人か何かと思っているらしい。違うと訂正しても、一向に聞き入れてくれないのだ。

「ワイちゃんはスカイダイビングをしに行ってるよ。それに、何度も言うけどオレ達は幼馴染だから。彼女じゃないから」
「うん、知ってるー。……で、ずっと気になってたんだけど……エックスはここで何を探してるの?」
「…………」

ついに恐れていたことを訊かれてしまったエックスは、マチエールから大きく目線を外した。だけどマチエールは手をパンと叩いて、まるでテストの問題が分かった生徒のように目を輝かせながら口を開いた。

「もしかして、ワイへのプレゼント?……あ、そうだ!」

マチエールはふと思い出したかのようにエプロンから何かを取り出した。そして、「はい!」と元気良く言ってそれを目の前に突き出した。

「これ、あなたにあげる!マチエールはたくさん持ってるから」
「……何、これ?」
「えへへ、マチエールの話を聞いてくれたお礼だよー。クロケアがくれたの、良かったらワイと一緒に行って来たらどうかな?」

エックスは彼女に半ば無理やり渡された物を見つめた。何度見つめても、それは映画のチケットにしか見えない……。エックスは思わず絶句しながら、それでも何とか首を横に振った。

「……面倒だから嫌だ。オレに渡すより、マチエールこそクロケアさんと行って来ればいいだろ」
「もう行って来たのよ、施設の皆と一緒にねー。帰って来た後で”今度は2人で行きたい”って言ったら、ダメだって断られちゃった。マチエールだけを特別扱いするのは出来ないんだって」
「そっか……。まあ、正しい対応だな」
「だからマチエールはね、これを好きな人に会えたらあげることにしてるの。もちろんクロケアが一番だけど、エックスのことも好きだから!エックスもワイのこと、好きでしょう?」
「”好き”って……」

マチエールの言葉に、エックスは口ごもった。多分、マチエールはそういう意味で”好きでしょう”と尋ねたわけではないのだろう。だけど、素直に頷くのはどうしたって気恥ずかしい。

「……別に、ワイちゃんのことは嫌いじゃないけど。断じてそういう好きじゃない」
「そっか、そういうことにしておいてあげるね」
「だから、本当にそういうことなんだって。それにプレゼントじゃなくて、ワイちゃんに買って来て欲しいって頼まれたんだよ。一応言っておくけど、オレが読む為に買うんじゃないから」

ワイが絡んでいるのは確かだが、何故彼女にプレゼントするという発想になるのだろうと思ったエックスは溜息混じりに答える。絶対間違えないでねと言われたことを思い出しつつ、お目当てのタイトルをマチエールに告げる。

「……ああ、あの本?ちょっと待ってて、多分ここにはないと思う」
「そうなのか?」

目当ての本がこの場所にないということは、つまり自分は無駄な努力をしたのだ。脱力感で肩を落としたエックスは、真剣な顔で在庫確認をし始めたマチエールの背中を見つめた。

「やっぱりここにはないみたい。マチエール、店の奥まで行って来るね。きっと、そこなら置いてあったと思うから」
「あ、ちょっと……!」

彼女は今休憩中であることを思い出して、エックスは手を伸ばした。しかし言葉を全部言い切らないうちに、マチエールは早足で動かしていた足を止めた。正確にいえば、他の人間とぶつかった為に止まらざるを得なかったのだ。

「あ……。ご、ごめんなさい……」
「いや、こちらこそすまなかった。怪我はないか?」

にこにこと笑っていたマチエールは、途端に顔をさあっと青ざめさせて自分がぶつかってしまった人物に謝っている。その様子をエックスは少し離れたところから見ていた。マチエールが勢いよくぶつかった人物には見覚えがあった。彼女は呆然として瞳を瞬かせていたが、しだいにその表情は嬉しそうなものへと変わっていった。

「あ、ラクツだ。久し振りだね!」
「……そうだな」
「マチエールは怪我してないから大丈夫だよ。ごめんね、勢いよくぶつかっちゃって。そのおわびにってわけじゃないけど、これをあなたにあげるね。マチエール、あなたのことも好きだから!」
「……何だ、これは?」
「映画のチケットだよ。この前のあの子と一緒に行って来たら?だって、ラクツはあの子のこと好きでしょう?」
「マチエールくん。……何度も言ったが、彼女はただの幼馴染だ」
「えへへ、じゃあ……そういうことにしておいてあげるね!」

今しがた自分と彼女がしたような会話のやり取りがまた行われている、そう思いながらエックスはマチエールと話しているラクツを眺めた。どうやら今の会話からすると、この2人は知り合いらしい。

「……あ、ごめんねエックス。今から探して来るから、ここでちょっと待っててね!」

そう言うと、マチエールは今度こそ歩き出した。その場に残されたラクツが何気なくこちらを一瞥したことで、エックスは彼と視線を合わせる結果になってしまった。

「…………」
「…………」

そのまま数秒間目線が合ったのだけれど、やがて彼は無言のままで踵を返した。その背中に向かって、エックスは声を投げかけた。だけどエックスは自分でもそうする理由が分からなかった、気が付いたら口から声が出ていたのだ。

「あの、ちょっと……」
「……何だ?」
「いや、その……」

呼び止められてこちらを振り返った彼を見ながら、エックスは言葉を探した。学校内で見かけたことはある、彼が生徒達の間で有名になっていることも知っている。しかし、そんなことはエックスには少しも関係がないことだった。それなのに、何故自分は仲良くも何でもない彼を呼び止めたのだろう?

「……その。キミ、先学期にワイちゃんに怒鳴られた男だろ。名前はラクツ、だよな」
「そうだが」

彼を呼び止めたことも、そして何故ここで幼馴染のことを口にするのかもエックスには分からなかった。いつもの彼女の暴走だと割り切っていたつもりで、心の底では気にしていたのだろうか。

「何か、ワイちゃんが……ごめん」
「……何故、キミが謝る?」
「……オレにも分からない」

親しくも何ともない相手に本音を吐露するなんてと自分で驚きつつ、エックスは首を捻った。彼の指摘は当然だ、何故彼女本人ではなく自分が謝ったのか。それに、以前ワイ自身が「そのことはきっちり謝ったから」と言っていたではないか。

「ボクは別に気にしていない、あれはもう済んだことだ」
「そうか。……呼び止めて悪かったな」
「いや、構わない」

ラクツはそれだけを言って、足早に歩いて行ってしまった。彼の姿が見えなくなってからも考え込んでいたエックスは、肩の辺りをつんつんと指でつつかれる感触に気付いて我に返った。見ると、片手に本を持ったマチエールが不思議そうな表情をして立っていた。エックスが探していた、お目当てのコミックだ。

「どうしたの、エックス?ラクツと話してたみたいだけど、知り合いだったの?」
「いや、別に知り合いって程でもないよ。マチエールこそ、彼と知り合いだったんだな」
「うん、この本屋で出会ってから話すようになったんだよ。ラクツはいつも眉間に皺を寄せてるけど、でも優しいからマチエールは好きだなー。……あ、お待たせエックス。これ、探してた本でしょ?」
「ありがとう、マチエール」
「ううん!……それじゃあマチエールはもう行くねー。アルバイト、頑張らなくちゃ!」

笑顔で手をぶんぶんと振ったマチエールに手を上げたエックスは、ようやっとのことでここに来た目的を果たすこととなった。無事レジに行って、恥ずかしさを堪えながらも何とか会計を済ませて、本屋から外に出る。

(うわ、暑過ぎだろ……)

冷房が効いた店内にいた所為か、蒸し暑さを普段より余計に強く感じる気がする。かなりの不快感を覚えながら、エックスは帰路を急いだ。道行く人々にぶつからないくらいの速さで家までの道を歩く。幸い、家までは歩いて数分程の距離だ。

(ワイちゃんに会ったら、文句でも言ってやろう)

何しろ出不精の自分が、この暑い中彼女の代わりに出かけたのだ。何か一言、いや一言どころかそれ以上言ってやらないと自分の気が済まない気がする。何がいいだろう。やはりここは幼馴染遣いが荒い、だろうか?

「……あ」

目的地である自分の家を視界に捉えたエックスは、声を上げた。遠目からでもはっきりと分かる、玄関前に佇んでいるのは間違いなくワイだ。こんな時間に帰って来るならオレが買いに行く必要はなかったじゃないかとエックスはぶつぶつと文句を言った。いざ直接物申してやろうと歩く速度を速めて、しかしエックスはある時点でぴたりと立ち止まった。

「……ワイちゃん?」

そっと彼女の名前を呟く、そうしたことで彼女は俯いていた顔をこちらに向けた。慌てたように目尻を指でごしごしと擦ってから、ワイは口を開いた。

「おかえり、エックス」

そう言ったワイは笑っていたけれど、つき合いが長いエックスには彼女が本当の意味で笑っていないことに気が付いた。彼女をしっかりと見つめながら、エックスは幼馴染に対して「どうしたんだよ」と尋ねた。今日「行って来るね」と言った時には確かにあったはずの、幼馴染の金色の長い髪。だけどそれが今はなくなっていた、ワイの髪は誰が見てもそうだと分かるくらいに短くなっていたのだ。